自然な流ればかりでは不自然に見え、
不自然さを取り入れると自然に見えるという話。
現実においても人の感情や事象の流れには時折不自然さを感じることがある。
よって創作において自然に作ろうとして不自然さを排除しすぎると、
逆に不自然に見えてしまうことがある。
ある映画監督がライブ会場前の群集を撮るシーンで、一組一組に
ちょっとした設定(お腹壊してトイレを探しているとか)を渡すことで、
均一過ぎて逆に不自然に見える群集となるのを防いだという演出例もある。
異文化の風習や行動様式に対して違和感を感じながらも、
歴史の積み重ねでそういう風にも成りうるんだなあと
妙にリアルに感じることがあるように、
SFなどでそういう違和感のあるものを全く挿入しないと、
自然に見えなくなってしまうことがある。