漫画の面白さにはリアル/中二という対立する2つの要素がある。
漫画を読んでいて醒めるのが、リアルでないと感じる時だ。
ここでいうリアルとは前提に対して祖語のない展開かどうかのことであり、
超能力とかのモンスターとか現実離れした設定を問題にしているのではない。
恋愛漫画で初対面に近い相手といきなり喧嘩したりとか、
直前に秘密特訓して身に着けた技を都合よく発揮する展開になるとか、
モブキャラがあまりに画一的な心理展開と行動をするなどである。
だからと言って一般人の日記をそのまま漫画にしたところで
現実的ではあっても面白くはない。
殺人が起きなければ成立しない探偵漫画があるように
全員が自然に行動すると話が進まなかったりするし、
奇跡が起きたり、伏線がしっかり回収されるからこそ
読んでいて楽しいし興奮するという中二的要素がある。