※以下ネタバレ
1巻から名前だけ出てくるダメ看護婦のアライさん。
ミスをして看護婦である主人公の姉が「また!」と怒るパターンが続く。
こうして顔を出さず、ミスをして怒られるダメ看護婦という
一要素しか持たないキャラクターとして読者に定着させておいて、
5巻ではそのダメ看護婦が実はダメなだけではなかったという、
一面しか見えていなかった的なエピソードを持ってくる。
しかもそのエピでさえ顔が出てこない。
顔のないモブキャラに厚みを持たせることで、
作品全体に厚みが生まれてきている。