漫画の感想

読んだ漫画の感想を書く。ネタバレ多少あり。twitter:hunbaba_manga

失恋ショコラティエ

 

 全9巻 水城せとな (著)
amazonのあらすじ

製菓学校に通う爽太(ソータ)は一つ上のサエコと交際中。4年前の一目惚れから想い続け、去年のクリスマス直前にようやく初キス。大のチョコレート好きな彼女のため、チョコ作りの腕を磨く日々。彼女からタバコの匂いがしても、バレンタインのデートを断られても、全くくじけず挑み続ける爽太だったが…!?

 

ある種、短編ものからの長編ストーリーみたいなやり方

 前半はヒロインが実はどう思っているのか、で引き、後半は状況を展開させて、この後どうなるかで引いている。
 このやり方(短編⇒長編)のいいところは、前半で熟成/浸透させたキャラや関係性のおかげでいきなり状況を展開するよりも重みを出せたり、伏線きかせやすくなる。
 例としては「うしおととら」「シティハンター」とか。悪いところというか、コストとしては、状況を展開させなくても客を離さないだけの代わりの何かが必要になる。

 

完全なバカや悪人を作らないのも良い

 ヒロインをただの悪者にしたり、桜子さんをただの人の好いお姉さんキャラにしないのが良い。
 全9巻でおさめたり、キャラも増やしすぎないところとか、いいバランスでやってるなー、という感じ。

 

 

 

昴(1) (ビッグコミックス)

昴(1) (ビッグコミックス)

 

曽田正人 (著)  全11巻

amazonのあらすじ

すばると和馬は双子の小学3年生。すばるの誕生日、クラスメイトの真奈たち3人が、すばるにプレゼントを持ってきた。だが、彼女たちの本当の目当てはすばるではなく双子の弟・和馬。けれども和馬は入院していて状態が良くないため、すばるは会わせるのを渋る。それでも強引に病室へ行った真奈たちが見たのは、脳腫瘍が原因で記憶障害を起こし、言葉すらほとんど解さなくなってしまった和馬の姿だった。そんな和馬の意識をなんとか取り戻させたいすばるは、その日の出来事を躍りで伝えようと、毎日病室で懸命に舞い踊っていた

 

この作者独特の天才の見せ方がよい

 周囲の期待や予想を上にも下にも外して、凄さをうまく見せている
 ある種、料理系やドラゴン桜の作者のような一問一答形式とも言えるかも。
 (問題を提示⇒周囲が予想⇒別の解法で結果を出す⇒周囲が驚く)
 キャラや掛け合いの部分もこのずらしがよく使われている
 多分他の漫画と比べて、驚き顔のコマが圧倒的に多いのでは。 

 

他の作品(め組の大吾/capeta)も同様のテイスト、なので

 他が好みならこれも読むといいし、
 これが気に入れば、他も読んでみるといい

 

 

殺し愛

 

 amazonのあらすじ

クールな女性殺し屋と、彼女をストーキングする最強の男性殺し屋。その執着の理由ははたして…!? pixiv閲覧数300万突破の愛と狂気の殺し屋×殺し屋サスペンス、ついに登場!!

 

タイトルほどエキセントリックなノリではない

 2人だけの関係で短編集をやりながら、
 徐々に背後関係を見せつつ、
 人物を追加登場させていく展開はわかりやすい。
 キャラややり取りにもうちょい味か捻りが欲しかったか。

 

 amazonのあらすじ

大人気オンラインゲーム「エクスゲートオンライン」にて一時頂点を極めた「俺」。とある一大イベントを終えた翌日、ゲームにログインしたところ、「新たな役割を与えましょう」との表示が目に飛び込む。「YES」のボタンをクリックした瞬間、世界が反転――目を覚ましたその時、「俺」の目に飛び込んできたのは――!?

 

よくある異世界なろう系、好みならどうぞ

 主人公がいい思いしようというタイプではなく、
 いわゆる普通のファンタジー系の主人公タイプ
 丁寧にわかりやすく謎による引きを作ってるイメージ

 

 

ヤサシイワタシ

ヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンKC)

ヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンKC)

 

全2巻(完)

 

Amazonのあらすじ

イヤな女? カワイイ女? 純情青年が大学の写真部で出会った先輩は、部の「要注意人物」だった。やがてふたりは付き合い始め──。大ヒット野球漫画『おおきく振りかぶって』の著者が、注目の新人時代に放った、普遍的で深刻なテーマをシリアスに描いた初単行本。切なさに体温があり、甘さには血が通う。告白にも似た傷つけ合いは成長すら痛々しい。リアルな人間像を熱く描く、悲しきジェットコースターラブストーリー、開幕!

 

昔好きになって、多分30回以上読んだ

 キャラとかセリフがよく練られているというか作り物感がない。

 説明ゼリフが少ないので、読み直して新たな発見があり楽しい。

 ただ、昔好きになった漫画は思い出補正の関係で

 正常に評価出来ているかは怪しい

 ちなみに好きなセリフは、覚えてるだけざっとあげると以下の通り。

 「できる人ができない人にできるハズって言うのはマズイ」

 「思い出の善し悪しって現状の満足度で決まる」

 「いいことをいいって言っちゃってやり始めるしかない」

 

 

レイリ

 

 

 全6巻

 

Amazonのあらすじ

長篠の戦いから4年、黄昏ゆく武田帝国と勃興する織田軍団の血戦のはざまで、数奇な運命を生きる少女の名はレイリ。巨匠渾身の原作を新感覚の鬼才が作品化! 衝撃の本格戦国時代劇、開幕!!

 

寄生獣ヒストリエの岩明さん原作ということで読んだら面白かった

 信勝の最後はベタといえばベタだけど、好き。

 物語のラストもああいう終わりも悪くないと思う。

 

 

羣青

 

羣青 上 (IKKI COMIX)

羣青 上 (IKKI COMIX)

 

 上中下完結

 

Amazonのあらすじ

殺した女、殺させた女。傷つけ合い求め合う魂の物語。

自分とは違う人種の気持ちの描写が面白い

 兄貴がいい味だしてる。

 最初は至極まともな感じで登場させて、

 徐々にずれ具合を出していくのがいい

 ずれ具合の説明は少な目でもよかったかも