amazonのあらすじ
自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。
amazonのあらすじ
私が死ぬまでを撮ってほしい――病の母の願いで始まった優太の映画制作。母の死後、自殺しようとした優太は謎の美少女・絵梨と出会う。2人は共同で映画を作り始めるが、絵梨はある秘密を抱えていた…。現実と創作が交錯しエクスプローションする、映画に懸けた青春物語!!
昨年バズっていた藤本タツキ先生の二作を読んだ。
正確には読み直した。
※以下ネタバレあり
タイパを意識した分量
記憶が正しいなら当初Twitterで公開されていた。
そこでバズってた印象。
切り抜きやtiktokなどが短尺が流行る昨今。
こういう分量で良い作品があるとブランド力が上がりそう。
読みやすく感傷を加速させるコマ使い
以下のようなコマ送りのようなコマの使い方が多い。
最初は「さよなら絵梨」が映画を題材にしてるからかと思った。
しかし「ルックバック」でも同じような表現が散見された。
この表現はまずスマホで見やすそう。
文字が読むのが苦手な層にも受けが良いはず。
それでいて、少ない分量の弱点になりそうな物語の厚みを出すのに貢献している。
単に時がたったことを1コマで表現するのではなく、実際に読者が指でスワイプすることで体験する。
そして大ゴマを使った時のインパクトが増える。
一石三鳥のような手法。
伏線と本線
両作品ともに伏線と本線がある。
伏線は「ルックバック」は4コマ。
「さよなら絵梨」はファンタジーひとつまみ。
本線は「ルックバック」は原点は回顧しつつも前に進むこと。
「さよなら絵梨」は多面性だと思う。
誰かがM-1の評論で「伏線つけておけば評価される風潮」と揶揄していた。
両作品ともに短い分量の中できれいに伏線が仕込まれている。
バズらせて読んでもらうには良い技法と思った。
ただ芯まで残っている部分は本線部分。
大げさじゃない感情表現
ジャンプとかでありがちな大げさすぎる感情表現がない。
国語力が弱い人にもわかりやすくするための喜怒哀楽丸出しの表現がない。
それが良い。
漫画のプレゼントサービス
本作とは関係ない話。
面白い漫画を見ると人に勧めたくなる。
その時に良い感じにプレゼント出来るサービスがあると売れそう。
ジャンプ+に登録して課金してもらうとか、Kindleインストールして購入してもらうとか、ハードルが高すぎる。
購入してSNSでリンク渡すと一定期間読めるようにするとか。
囲い込みにならず単価が安くなってサービス化する旨みが少なそう。