5巻まで読んだ。
夫が亡くなったおばあさんが映画を撮り始める。
芸術への取り組みにおける卑下や逡巡、迷走等が中心。
ブルーピリオドと似てる。
それらを描く1つ1つの話は面白い。
けど読み続けるのが少しきつくなる瞬間がある。
これはブルーピリオドの合格後でも感じた。
何故か。
同じようなテーマで進んでる感がないから。
最終ゴールも中間ゴールもない感じ。
他の作品と比べて考えてみる。
例えばアクタージュ、同じ芸術系。
読み続けるのがきつくなかったし何度も読み返してる。
○○編とくくれる形式で中間ゴールを示して区切りをつけてる。
それが1つ1つの話を読む際に読みやすさにつながってる。
いつも例に出すけどコナン。
時々大きな物語が進行することで個別の探偵話を見る人がいる。
黒服の話が無くてずっと個別の探偵ものされたら相当きつい。
シグルイみたいに先に未来を見せるという手もある。
隻腕と盲目と言う気になる対決。
その後に過去に戻って話を始める。
読者的にはどこでどうなってこの対決に行く着くんだろうと気になる。
個々の話も大きなストーリーの流れを感じながらだと見やすい。
「海が走るエンドロール」もそういうのが欲しかった。
例えば主人公の映画が大きな舞台で評価を受けている絵。
その中でなぜかカイ君の姿がない。
「カイ君、見てくれてる?」といった意味深なセリフ。
みたいなシーンから過去に戻ってストーリーを進める。
これは素人の浅知恵例だけど、そういうのがあると良いと思った。
最初の1巻は良いんだけど、その後はどこまで進んでるかもわからずきつい。
中間的な盛り上がりもなくダラダラ感が否めない。
個別の話は好みなだけにもったいないと感じた。
人の話を聞くときも一緒。
結論や言いたい流れを先に提示してくれると個別の話も聞きやすい。
どこにつながるかわからん状態で延々と話されるときつい。
そういうイメージ。
以上。